実は、北米ネイティブインディアンの言葉『ものを焼く網棚』=バーバコアからきていると書籍『焚き火大全(創林社)』には書いていたんですが、どうやら『丸焼き』を意味するスペイン語=barbacoaからバーベキューはきています。
でも、日本にはすでに焼肉という言葉があるんですが(笑)
イメージだと中で焼くのが『焼肉』で外で焼くのが『バーベキュー』なのかと思ってましたが、こまかい定義として、焼肉は焼きながら食べること、バーベキューは焼きあがったものを食べることだそうです。
ほんまかいな~(笑)
鍋料理のように同時に調理と食事が進むのが焼肉で、すべて焼いてしまい、それらをみんなに分けて食べるのがバーベキューなんだそうですよ。
フランスでは『バルブキュー』と発音され、アメリカでは、Bar BQやBBQと呼ばれてますよね!
はたまたオーストラリアでは、バービーと略すみたいで面白いですね。
世界のを旅したバーベキュー
先ほどもお話にでた、バーベキューの語源となったスペイン語のバルバコアとは、本国では『羊、豚肉の塊を、バナナの葉でじっくり包んで蒸し焼きにした料理』のことです。
ちょっと、いつものバーベキューとは違う感じですよね~
しかも、このスペイン語のバルバコアにも実は由来があるのです。
スペイン人がカリブ海の西インド諸島にあるハイティ島を訪れたときのことです。
そこにはタイノー族といわれる原住民が住んできました。
彼らの木造の住居を現地のアラワツク語で『barubukoa』と呼んでいたんです。
それをスペイン人が書き取ったことから同じような木造の建物とその調理器具がすべて
『バルバコア』を呼ばれ、カリブ海諸島全土に広がっていったというわけです。
それが北アメリカ大陸に伝わったときに『バーベキュー』と呼び名を変え、グリルの台の上で焼く肉のことをそう総称されるようになりました。
これが1709年のことです。かなり昔ですね。日本は江戸時代…
そして現在と同じように野外パーティーの意味へと変わっていったのが1733年以降です。
ぎゃくにフランス人も西インド諸島にあるハイティ島を訪れた際、燻製肉やその小屋を現地の人が『ムーケ(moukem)』と話していた言葉をブーカン(boucan)を書き写したため、現在でもアメリカンインディアンが燻製に使用した燻製所のことをブーカンと呼ばれるようになりました。
おもしろいですよね~
しかし、ブーカン料理といえばクレオール(フランス植民地で生まれた人々)料理のことを指し、
羊の腹のなかに鳥や野菜を詰めたものがその代表です。
アメリカではその後、バーベキューパーティーとして定着した言葉でも、フランスでは本国に持ち帰りブーカン料理として発展しなかったのも不思議です。
もちろん、現代のフランスでは、バーベキューのことをbarbecueと書きます。
発音はバルブキュですが、その言葉の意味や実は野外で肉をだべることではなく、テラスやカフェで過ごす人たちのことを指すのです。
バーベキューひとつでもこのようなおもしろい歴史があったんですね。
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